SPA!9月16・23日号掲載
ゴーマニズム宣言・神功皇后論
『バカでもわかる女性天皇の歴史』
感想をご紹介します!
【SSKAさん】
神功皇后を嫌うのは三韓征伐の逸話から旧日本軍を想起して中韓関係に負い目を感じる戦後自虐史観左翼らしい臆病な一面があると素直に認めるべきですよ。
女帝の歴史には力の差のある強国相手でも決して怯まず挑もうとする不屈の闘志と威厳があるのに、それを冷ややかに見る人間は外国への恐怖と脅威で縮こまりながら常に媚を求める敗北主義者と呼ぶのが相応しいと言えます。
自称保守=男系主義者の対中韓批判も所詮他力本願、国内の女の力を認めずDV精神を振るいながら宗主国アメリカの顔色だけ窺い虚勢を張るのに必死なちっぽけな勇ましさと言ったところでしょう。
【枯れ尾花さん】
「バカでもわかる女性天皇の歴史」を読ませて頂きました。
それにしても、よしりん先生の描かれる歴代女性天皇のなんと見目麗しいこと!
「新天皇論」でも女性天皇の御活躍が描かれていましたけど、この御方々が我が国の歴史の中で本当に重要な役割を果たして来られたことを国民はきちんと知るべきです。このような素敵な私達の天皇の存在を知らぬままなんて勿体なさすぎです!
【mantokunさん】
先日、東京国立博物館本館で開催が始まった特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」に早速行ってきたのですが、ちょうど「神功皇后論」最新回で女帝の業績を読んだばかりだったため、音声ガイドで聞いた案内にかなり引っ掛かりを覚えました。興福寺北円堂の創建に関して「大宝律令の制定や日本書紀の編纂に携わり、いわば日本の国の礎を築いた藤原不比等の追善のために建てられた」とか、「平城京遷都の立役者だった藤原不比等」とか、まるで奈良時代の歴史を牽引し、建国に大功があったのが藤原不比等ばかりのように聞こえました。(興福寺は藤原氏の氏寺なので、リップサービスを兼ねている面もあったのでしょうが)
奈良時代から千年以上にわたって天皇の正妻を出し、朝廷の高官を独占し続けた一族の創始者に当たる藤原不比等をそのように表現することは間違いではないのかもしれませんが、こうした歴史観を長年にわたり当然のように受けとめてきたこと自体が、「女性天皇は全員中継ぎ」という歴史観が、学界にさえつい最近まではびこっていたことにつながっているのではないかと思いました。
今回の「第279章 バカでもわかる女性天皇の歴史」では、「43代・元明天皇は、平城京遷都と古事記編纂という大事業を成し、実娘・元正天皇に譲位した」「元正天皇は養老律令の編纂・制定を行い、日本書紀もこの時代に完成した」と、麗しい女帝の肖像画とともに、遷都と歴史書の編纂という大事業を、しっかりとその時の君主である女帝の成したこととして描かれています。これは上記の「藤原不比等中心史観」とは全く違います。
そもそも遷都や歴史書の編纂、法律の制定は国王の専権事項なのに、なぜ女性天皇の御代に限っては、臣下の業績が過剰にクローズアップされているのでしょうか。
だったら、同じ奈良時代に聖武天皇が紫香楽宮や恭仁京への遷都を強行したことは彷徨5年とも呼ばれて、現在でも失政扱いされていますが、これに関しては藤原氏の責任にならないのかと。また、桓武天皇による長岡京や平安京への遷都、続日本紀の編纂について、当時の朝廷の実力者が立役者などと言われているのは聞いたことがありません。
推古天皇が蘇我馬子や聖徳太子の傀儡だったという説が否定されたのも近年ですし、斉明天皇のリーダーシップはいまだに息子の中大兄皇子に付け替えられて見られがちです。先入観を取り除いた、外国との比較による日本古代史の研究の進展はまだまだこれからなのだと、第279章を読んで改めて思いました。
愛子さまが立太子されれば、おそらくこの男性権力者中心史観のくびきから解き放たれ、さらに古代史の研究が進むことは間違いありません。その意味でも、やはり輝かしい日本の未来は、愛子さまのご即位にかかっているのだと思います。
女帝が成したことは、男性の臣下の功績にされる。
ところが、文武天皇が成したことは実質上は母親の持統上皇の功績であることは歴史的事実であるのに、それはあまり語られない。
あまりにも露骨な男尊女卑です!
こんな歴史の改ざんは、早く正したい!
そのためにも『神功皇后論』がもっともっと広まってほしいと願ってます!
SPA!が合併号でまた2週開いてしまいましたが、
来週は最新章が発表されます。
どうぞお楽しみに!!




















